事務所発行「サクセスマンスリー」より抜粋
≪年頭所感≫
2024年 年始から、予測不可能な事態が発生した。大変な地震と航空機事故が
1日と2日に起き、『人は何を残せるのか』を考えることになった次第です。
最後に、最も確実に、誰でも残せるものとして、内村鑑三が上げるのが、人の
生き方である。ただしそれは、「志は気の師なり」で、その人が勇気を持って欲し
なければできない。たとえどんな逆境でも、どんなに不幸な目にあっても、自分
が正しいと信ずる道を歩き通す。決して状況次第で志を変えたりしない、へこた
れもしない。そういう生き方を『勇ましい高尚なる生涯』と内村は見、それこそ
われわれが後世に残せる最大の遺物と言っている。万事が自分の思うとおり順調
にいっているときは、人はそのプリンシプル(判断基準)を発揮しないでもすむ。
人の真価がためされるのは、状況が自分の考えと違う方向へ進んだ時である。
住友を破壊した伊庭貞剛(いてばていごう)の座右の銘
―君子、財を愛す。これを取るに道あり。―
事業とは営利事業だから、利益を得ることを目的とし、大いにそれに務めねば
ならない。だが、それは収益第一主義であってはならぬ。他に害を与え、国益、
公益に背くものであってはならぬ。天の道に従って行わねばならぬ。というのが
この銘の志であろう。
中野孝次著より抜粋して掲載しました。
今年もよろしくお願いいたします。
企業が健全に成長していくためには、経営の状態を一目瞭然に示し、かつ、
経営者の意思を徹底できる会計システムを構築しなくてはならない。